日本人のモラルは低下したのか
食品に始まって様々な偽装問題が露呈しています。テレビ等のマスメディアでは「日本人のモラルが低下してるのではないか」という論調が占めていますよね。だけど本当にそうでしょうか。
「昔は企業のモラルが高く、最近は低下してきている」なんて証明できないでしょうし、感覚的にもまったくそうは思えないんです。早い話偽装なんて昔からやっていたんじゃないでしょうか。じゃあなぜ最近になってこういう事例が問題化されるようになってきたかというと、ひとつは
- 企業が働いている人を守らなくなった
っていうのはあるんじゃないでしょうか。バブル後の不況で業績の悪くなった企業はどんどん首を切って「いざとなれば終身雇用なんて言ってられないんですよ。あなた達を守ったりしませんよ」というシグナリングを行いましたよね。だから働いている人が内部告発を行うようになったんじゃないでしょうか。それに加えて
- ネットワーク化のおかげで企業を客観的に見られるようになった
って事も大きいんじゃないでしょうか。昔なら働いている人同士は切り離されていて情報交換は難しかったですし、単に働いている会社を盲信する以外道はなかった。けれどネットが発達してから、悪い面いい面含めて自分の働いている会社を客観的に見られるようになってきたとう面はあるんじゃないでしょうか。
「知識資本主義」と言われるように、個人が力を持ちつつあるし、この傾向は今後ますます深まっていくでしょう。今は変化している途中でしかないんだと思います。今、「個人が力を持つ」空気を敏感に嗅ぎ取ったマスメディアは尻馬に乗った形で企業を攻撃していますが、マスメディア自身が信用されていないですから、いずれ大規模に攻撃される事になるでしょうね。
日本人のモラル低下が叫ばれる裏には、こういう潮流がある事を抑えておくべきではないでしょうか。
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