蒼天航路 (10)
蒼天航路 (10)
posted with amazlet on 08.02.25
王欣太 李 学仁
講談社 (1997/11)

「蒼天航路」を読んでいますが、非常に刺激を受けますね。荀彧が袁術を倒した際、四将軍と大義問答をするんですが、

「あなた方が擁する袁術殿はいったい何を大義とし、いかなる天命のもとに天子を名乗られたのです?」

と問う荀彧の言葉に、四将軍は

「天下の趨勢が袁術殿にあると見たから従ったまで!こんな世に何が大義だ!天下のすべてが己の利の在り所を探って生きておるのが乱世よ!」

と心でつぶやくんですね。この言いぐさが、なんというか目先の利益に振り回され、世の流れに翻弄されている今の日本企業の姿と重なって見えてきて、「うーむ」と唸ってしまいましたね。

天命や大義とは言えぬまでも、「なぜ我が社が存在するのか、何のために経済活動を行うのか」というポリシーがなく、ただひたすら益のみを追求している人や集団は、いずれ滅んでいく定めなのではないか…そう思いました。