Archives for category: 経済

米銀の黒字決算が「うまく作り上げた」とされるこれだけの理由|辻広雅文 プリズム+one|ダイヤモンド・オンライン

経済ニュースゼミ :詐欺まがいの会計手法(負債の時価評価) – livedoor Blog(ブログ)

時価会計停止だけにとどまらず、負債の時価が下がった分、利益に計上しちゃお☆とか言い出したみたいです。工エエェェ(´д`)ェェエエ工これまずくないですか?政府と金融機関ぐるみで壮大な詐欺を働いているようなものじゃないですか。負債の時価が下がってそれが利益だという理屈に納得する人がどれだけいるんでしょうね。こんなんで「決算黒字出ました。景気もそろそろ底打ち」みたいな空気を演出しようとしてるんでしょ?ひでー。なんか後から来る揺れ戻しがますますひどくなりそうな気がする。ありえないわー。

【ゆうゆうLife】介護報酬UP 職員給与や利用料は?(上) (1/3ページ) – MSN産経ニュース

しかし、期待は外れた。「うちは、給与は上げません。皆さんのプラスになるよう職場環境の改善に使います」。施設長の言葉に、「それでは、意味がないじゃないか」と声が出かかった。

この介護報酬アップって、労働者の待遇を改善するために導入されたはずなんですが、誰でも想像できそうな展開になってきていますね。「事業所にお金渡したら、そのまま労働者に渡してくれるだろう」という、よく言えばお人好し、悪く言えばマヌケな思考回路で物事を決めている気がしてなりません。この件に限らず、政府は基本的な制度設計ができないんじゃないかと思います。

asahi.com(朝日新聞社):米FRB議長、AIGに怒り 「無責任な賭けの結果だ」 – ビジネス

上院予算委員会の公聴会で同議長は「過去1年半で私を一層怒らせた出来事が一つあるとしたら、AIG以外に思い浮かぶものはない」と発言。同社の金融商品部門について「基本的には安定した保険会社に付属した(投機的な取引で知られる)ヘッジファンドだった。膨大な量の無責任な賭けをして、莫大(ばくだい)な損失を出した」と指摘した。

うーん、これどうなんでしょう。道義的に責めるのはどうかな、と思いますが。もちろん無責任で慎重さに欠ける経営姿勢は当然責められるべきではあるんですが、それをFRBの議長が言ってどうするんだという気も。あくまで仕組みというか制度設計で解決すべき問題であって、道徳心に訴えかける筋の話ではないと思います。「グリードになる自由」というものもあっていいはずですし。で、これは想像ですが、銀行や保険会社がSIV(投資ビークル)なんかを使って簿外で多額のお金をやりとりしていたためデータに上がってこず、FRBはサブプライム危機の事態を初期段階では正確に把握できなかったという経緯があるんじゃないでしょうか。だから頭に来てるんじゃないでしょうかね。

そして、規制をさらに強化していくという話なんですが、それって本当に効果があるんだろうか?と思います。だって2000年代初頭にエンロンが破綻した時に簿外取引が膨大にあったという事で大騒ぎになって、SOX法が制定されたという経緯がある…んですよね?つまり、今回の金融危機はすでに規制が強化された環境下で起こったものだったはず。

そういう規制の下で、シティ・グループなどの銀行やAIGなどの保険会社は、SIVといった仕組みを利用してB/Sを圧縮したり、CDOやCDSなどなど、金融工学という「イノベーション」も利用して、法に触れない範囲でなんとかお金をたくさん儲けようと色々画策してきた訳でしょう(普通にやっていても大もうけはできないから)。この上規制を強化しても、さらにその規制の抜け穴を考える「一枚上手の」企業が出てくると考える方が普通じゃないですか?

具体策はもちろん私なんかには思いつきませんが、もっと根本的なところから考えないと、けっきょく同じ事ではないかな、と思ったりしました。

断絶の時代―いま起こっていることの本質
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「経済人の終わり」に続いてドラッカーの「断絶の時代」を借りてきて読んでいます。あいかわらず軸がぶれないというか、初の著作から亡くなるまで、一貫して主張している事は変わってないんでしょうね、ドラッカーの場合。オリジナル版が発行されたのは1969年だそうですが、グローバル社会の到来や組織のマネジメントの重要性など、その慧眼ぶりには改めて驚かされました。「3年前に書かれた」と言われても信じてしまいそうなくらい。特にIT(という言葉も当時はなかったのですが)に関する洞察あたりも非常にエキサイティングなのですが、基軸通貨に関する記述が、まさに今アメリカが陥っている問題を予言していたとしか思えないものがあります。ちょっと長いですが引用してみます。

基軸通貨制とは、一国の通貨をグローバル経済全体の通貨とするものである。だが、すでにリカードが国内通貨について指摘したように、二つの機能は両立しえない。いかなる手品によっても、両者を調和させることはできない。リカードの時代には、各国の国内で複数の銀行が紙幣を発行していた。
グローバル経済の発展は、通貨と金融の増大を要求する。つまり、基軸通貨すなわち米ドルの供給が、つねに増大しなければならないということである。グローバル経済が発展すれば、アメリカの国際収支は、それだけ赤字にならざるをえない。さもなければ、流動性の危機、すなわち貿易のための通貨と金融の不足が世界経済を窒息させる。そのようなことは続きえない。やがて機能しなくなる。
第一に、いかなる国といえども、他の国の通貨を受け取り続けることはない。遅かれ早かれ、基軸通貨国が財政を立て直し、国際収支を改善することを要求する。だがそのことは、グローバル経済への通貨供給の削減を意味する。すなわち、グローバル経済が発展すれば、世界的なデフレとなる。発展すればするほど危険も大きくなる。
第二に、基軸通貨国自体にとっても耐えがたい脅威である。基軸通貨制は、他の国がその通貨を受け取ってくれる間しか機能しない。いつでも自国通貨に交換できると考えてくれている間しか機能しない。したがって、グローバル経済が順調であれば、基軸通貨国自身にとっての通貨危機の危険が出てくる。自らの通貨金融システム崩壊の危険が生ずる。
(84~85P)

今アメリカで起こっている問題を、40年前にあっさり指摘しているんですね。びっくりしました。40年かかってドラッカーの正しさが証明されつつある過程なんでしょうね、今は。

基軸通貨の問題に対処するためには世界通貨を作るしかないと、博士はこの著作で述べていますが、政治的な問題もあって難しいとも述べています。どうなるのかは分かりませんが、今後数年でドルが暴落した後で、そういう話も現実的になってくる可能性もあるかもしれません。

まだ途中までしか読んでないんですが、ベストセラーとなっただけあって非常に内容の濃い、充実した一冊だと感じます。ぜひご一読を。