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Anybody worried about...
「Red Hot Chili Peppers The Forum」という掲示板がある。かつてはオフィシャルサイトに掲示板があったのだが、荒れたかどうだかで、知らない間に消えてしまっていた。このフォーラムは型式がかつてのオフィシャルBBSと近いし、アクセス数も多いので、ぼくはここを発見して以来、質問がある時や情報を得たい時などちょくちょく覗くようにしている。ここに先日、「ANYBODY worried about the new album?!?!?!」というタイトルのスレッドが立った。ネットにMP3の形でアップされている昨年のライヴで発表された新曲…これらを聴いて、2002年6月にリリースが予定されている新作があまり気に入らないかもしれない。心配だ…そんな意見だったのだが、これがかなりの反響を呼び、レスも多くついた。ぼく自身気になっていたところでもあるので、非常に興味深かった。よって、以下に訳文を紹介してみたいと思う。ちなみに、むろん転載について誰にも許可はとってないし、日本語訳についてもかなり意訳なので、そのつもりで読んでいただきたい。さらに言えば全体をそのまま訳したのではなく、特定のテーマに沿った発言だけを抜き出して書き出してある。もっと言えば途中までしか訳してない。しかしまあ、興味深い議論である事に変わりはないので、その辺はお許しいただきたい。 ニューアルバムが心配な人…? 投稿者:cali4nication7 こんちは。気を悪くしないで聞いてほしいんですが、RHCPの事、すごく好きなんですけど、新しいアルバムはあんまり…昔の作品ほど好きになれないんじゃないかって、ちょい心配してるんです。CALは全部の曲が大好きで、CALを超えるのはかなり難しいと思うんですけど。「Universally Speaking」と「Fortune Faded」を聴きました。どちらもいいと思いましたが、ちょっと音的に弱い感じも受けました(たぶんライヴ録音だからだと思うんですが)。 誰か同じように感じている人いますか?あ、誤解しないでください。もちろん新作がもうすぐ出る事はすごくうれしいと思っています。 新作 投稿者:LenchantN おれはすごーく心配だ…。 Re:新作 投稿者:PositiveMentalOctopus ああ、あんまりいい出来じゃないんじゃないかって心配だけど、RHCP信じてるし…。 たくさん 投稿者:cali4nication7 こんなにたくさんの人に同意してもらえるとは思ってみませんでした。えっと、今までのアルバムは全部好きで、その中のいくつかは他のよりもっと好きなので、きっとRHCPはなにかすごい事やってくれるんだろうと思ってます。 Re:たくさん 投稿者:anti myth rhythm rock shocker CALと同じようなヤツは、もういいな。 re 投稿者:subway to venus みんな新作についてそんなに心配することないんじゃないですか?RHCPはいつもレコーディングをしてアルバムを出すたびに、彼ら自身でさえ予想していなかった領域にまで踏み込んでいった訳でしょうから。でも、彼らが自分たちの好きな音楽(やそうじゃない音楽)を聴いて、彼らの音楽への新しい「素材」を仕入れ、レコーディングに戻った時点で曲が気に入らなければ少し変えたり…とかできる訳ですしね。RHCPは世界で最高のバンドです。心配する事なんかありません。 えーと… 投稿者:jebral おれ自身はあんまり心配してない。「Universally Speaking」も「Fortune Faded」も聴いたけど、気に入ったよ。正直「Universally Speaking」の方が好きかな(みんなこの曲をあまり真剣に取り上げてないみたいなんだけど、なぜ?)。とにかく、おれはみんなが次のアルバムを聴いてがっかりする事を確信してるね。なぜかって、これは間違いなく…「違う」作品になるからだ。理由のひとつとしてはもちろんジョンの復帰があるけど、今回は「完全な形での」復帰だという事が重要なんだ。彼の音楽的趣向(80年代ニューウェイヴ)が次作の音楽性において相当重要な役割を果たすだろうって事は、まず間違いないだろうからね。もし君がBSSMやCALIみたいなアルバムを期待して「いない」のなら、きっと満足するだろう。 心配な点 投稿者:Jason1978 こんな風に考えてみよう。BSSMは圧巻だし、多くの人(もちろんおれ自身も含まれる訳だが)の意見によると、RHCPのベストアルバムだと言えるし、あれを超えるのは難しいだろう。みんなはBSSMみたいなアルバムを作ってほしいと思ってるみたいだけど、RHCPはBSSMを超えるためだけに作品をこしらえる事はしないだろう。ファーストも含めて、彼らの作品はみんなそれぞれ素晴らしいし、次の作品も素晴らしいものになることは間違いない。ただ、いくつかの曲はあるファン達にとって、彼ら自身が成長しなければついていけないものになるかもしれないけど。 Re:ニューアルバムが心配な人…? 投稿者:PurpleZia 心配?まさか!間違いなく素晴らしいものになるって。 あのさ 投稿者:Zoebean おれが言える事はさ、あんまり心配はしてないって事。これからもRHCPのファンであり続けるだろうしさ。何があっても。 はっきり言うと心配してる 投稿者:PiLGRiM0RtAL 新しい作品には満足するだろう…ただ、それはあくまでRHCPが「ポップバンドになったりしない限りは」だ。おれら「ロック大好き」野郎としてはな。 忘れてない? 投稿者:Jason1978 過去多くのファンがRHCPが「ソフトになった」事を理由に彼らを見限ったよね?今のところ、新作からの3曲は多くのファンがRHCPに対して期待しているものとは違った訳だ。…個人的にはこの3曲は気に入ってる(「Universally Speaking」がいちばん好き)。でも、彼らは過去において、もっとメロウでポップな曲をやってきたじゃない。新作が今までのとは違うとぼくが考える、もうひとつの理由は…ジョンがあるインタヴューで言ってたんだけど、次作は彼らが今までやってきたどんな音楽的傾向とも違うものになる、ファンク的要素は少なくなるだろう、と。CALはまだファンキーな曲が数曲入ってたけどかなりメロウな作品だったけど、次の作品は今まででもっともジョンの影響が多大に現れたものになるだろうという事。ライヴで演奏された3曲は彼らが意識的にチョイスしたもので、ファンにも聴いてほしいと思ってる曲であり、次のアルバムがどんな音になるかを掴んでもらうためのものなんじゃないかな。CALが出る前にも、彼らは「Parallel Universe」、「Emit Remmus」、「Scar Tissue」をやって、それと公開されなかったけど「Bunker Hill」という曲も演奏してるでしょ?こうした曲はソフトでメロウだったし、大方が期待したような典型的RHCPサウンドじゃなかったじゃない。同じ事なんだよ、きっと。もし君が1枚目から5枚目(BSSM)までのサウンドを期待してるんなら、次のアルバムが出た時には落胆する事だろう。CALの路線をさらに踏襲した作品になるだろうからね。メロウでミドルテンポの曲が多くなり、ハードさやファンキーさは減るだろう。 おれ達は、かつて勇猛だったRHCP没落の目撃者となるだろう 投稿者:PiLGRiM0RtAL とーってもポップな、最近のライヴでお披露目された3曲を聴いて…。おれ達「ファンク大好き野郎」共のできる事といえば、RHCPという車の創造的エンジンの中で、ファンカデリック印のガソリンを使い果たしちまっただけなんだ、とひたすら思いこむ事くらいだろうな。だが現実はもっと冷酷だ。おれ達がそれを受け入れようと入れまいと、RHCPは「確実にポップバンドになっちまった」って事だ。おれ達スラッシュやらファンクやらパンクやらが好きで好きでしょうがない人間を放ってな。 セールスの面で言っても、あの3曲を聴いた限りでは大したものは期待できないだろう。RHCPは今非常に危うい立場にいる。答えが分かっているのに、なぜわざわざ実験的な事をやろうとする?おれ達が欲しいのはファンクだ!ジャンクじゃない。 …である限り 投稿者:minedspice 14年以上ファンをやってきたけど、彼らが何をやろうとも、どんな音楽をやろうとも、RHCPが「ファンキー」である限り、ぼくは彼らを認めてきました。 でも次のアルバムで、もはや彼らが「ファンキー」でなくなってたら…。あまり考えたくありません。実際聴いてから判断しようと思ってます。 Re: 投稿者:Mothers Milk 23 次作で、彼らが本来のスタイルを捨ててしまい、そこから大きく離れてしまうんじゃないかと心配です。彼らが長年貫いてきた独特のスタイルは、とても素晴らしかったから。彼らは永遠に彼ら自身の音楽を進化させていこうとする、という事は理解しています。でも、彼らにはありきたりなロックアルバムは作ってほしくないのです。思い出してください、彼らのファンクとパンクをヘヴィに融合させた音楽性と、抽象的な歌詞や陽気な歌詞…そういった姿勢を貫いてきたからこそ、彼らは今のポジションに到達することができたのです(そしてそれこそが、彼らを他の凡百のバンドと分け隔てていた理由である事は言うまでもありません)。彼らは昨今のいわゆる「ミクスチャー」ロックのパイオニアであり、なぜそのスタイルを捨ててしまい、シリアス路線に向かわなければならないのか、理解に苦しみます。進化させるなら、ファンク面で進化させてもいいのでは?ファンクミュージックに関して、アイディアが枯渇してしまったのか…?それは分かりません。ただ彼らが彼らのルーツを完全には捨ててくれないよう、望み、祈るだけです。頼みますよ、あんた達そんな枯れちゃったりシリアスになったりするほど、まだ歳喰っちゃいないでしょうに! いい音楽はスタイルに拘らない、そこに制限などあるべきではない 投稿者:California King 次のアルバムは、RHCPの音楽を本当に愛するファンと、単に特定の音楽に対するファンとを分け隔てるものになると思う。「RHCPが『ファンキー』である限り、ぼくは彼らを認めてきました」だの、「彼らが本来のスタイルを捨ててしまい、そこから大きく離れてしまうんじゃないかと心配です」だの言う人達の事が信じられない。なんだってまた彼らを、偏狭な「ファンク・バンド」という枠に押し込めようとするんだ?あんた達は単に特定の音楽スタイルのファンであって、本当のファンではないのだ。いい音楽はどんなスタイルをとろうとも、いい音楽であることには変わりない。ファンキーであってもなくても、ハードであってもなくても、だ。RHCPは偉大なミュージシャンであり、彼ら自身を単なるファンク・バンドの枠に規定するような事はしない。実際彼らはそれを証明してきたじゃないか。ぼくは次作がああいう方向性に行く事を喜ばしく思うし、それを聴くことによって、自分たちの偏狭な音楽的趣味の範囲内でしかRHCPを好きになろうとしないファンはファンをやめてくれればいいと、本当に思う。素晴らしい音楽は色んなスタイルをとる。思うに、次作に不安を述べ立てる人はその事を理解できていないか、理解したくないんだろうと思う。 ...... 投稿者:jebral 「RHCPは偉大なミュージシャンであり、彼ら自身を単なるファンク・バンドの枠に規定するような事はしない。実際彼らはそれを証明してきたじゃないか。ぼくは次作がああいう方向性に行く事を喜ばしく思うし、それを聴くことによって、自分たちの偏狭な音楽的趣味の範囲内でしかRHCPを好きになろうとしないファンはファンをやめてくれればいいと、本当に思う。素晴らしい音楽は色んなスタイルをとる。思うに、次作に不安を述べ立てる人はその事を理解できていないか、理解したくないんだろうと思う。」 (スタンディング・オベイション) そうだ、その通りだ! >California King 投稿者:minedspice ぼくが「ファンキー」というのは、単に音楽的スタイルの事を指しているのではありません。それはアティテュードなのです。たとえ彼らがバラードを演奏している時でも、彼らがその精神や、心持ちや、生き方において「ファンキー」であるなら、ぼくとしてはOKだったのです。 でも、あなたの言うようにぼくの音楽的趣味趣向のせいで次作が心配になっているのは間違いないところだと思います。実際、80年代ニューウェイヴはあまり好きじゃないので…。あくまでぼくの傾向です。音楽性の変遷自体はバンドにとって悪いことではない、それは分かっています。ただ、それでもぼくは彼らに永遠に「ファンキー」でいてほしいと思うのです、心から。 「心配」についてもう少し 投稿者:Miki1176 (前略)忘れてならないのは、メロディアスだけど、かなり「ドラマティック」な曲のこと。それは「軽くて陽気な」曲ではない。「Fortune Faded」は重くはないけど、「ポップ」とは言えないよね。「Under The Bridge」はメロディアスでドラマティックな曲であればこそ、名曲だった訳だし。あと「ファンキー」という点に関して言えば、もう忘れた方がいいと思う。ファンキーな時代はもう終わったんだ。それはBSSMがリリースされた時点で終わっていた。ぼくにすれば「ファンキーな」RHCP=主にヒレルのRHCPというイメージ。これからも1曲か2曲はファンキーな曲が収録されるだろうけど、メンバー自身もうファンクは聴いてないしね。少なくともジョンはまったく。彼は明らかにファンク以外の方向に行こうとしているし、今や彼はバンドの中でもっとも影響力のあるメンバーだ。でもまあ、ぼくは次作については心配してない。新曲も、聴いた範囲では素晴らしいし(少なくとも今出回ってる他バンドの曲よりはずっといい)。 Re: >California King 投稿者:miss red hotty 私は、新作について変な期待感は持っていません。 「Fortune Faded」「Universally Speaking」を聴きましたが、どちらも素晴らしかったです。彼らの以前の曲とはかなり違っていて…。RHCPというバンドが、人間として、ミュージシャンとしてここまで成長してきた事に感銘を受けました。彼らは今とても充実しているんだろうと思います。 次のアルバムが今までのものと比べるとドラスティックに変わるだろうという事は理解していて、その事にとてもワクワクしています。彼らが同じようなサウンドのアルバムを次々にリリースしたとしたら、どんなにつまらない事でしょう。 例えばBSSは素晴らしい作品ですが、たとえRHCPが同じくらいのクオリティを持つアルバムを次々に出せたとしても、音楽性が同じなら、当初保っていた訴求力、ユニークさ、オリジナリティ…そういったものは次第に色あせていくでしょう。 音楽は人生の一部です。どんなミュージシャン/バンドに対してでも、それまでの作品と同じような作品を期待することはアンフェアで、つまらない事だと思います。 私自身ミュージシャンとして、音楽を作る事は己の魂そのものを作品にそそぎ込む事だと理解しています。私が今作っているものは、私が2年前に作ったものとはまるで違います。もしそれが同じようなものなら、それは私が人間として変化していない事を意味するのです。人生とは変化そのもの、変化を受け入れる事そのものですよね。 心の準備はできています。私は次作をとても気に入る事をすでに知っています。なぜなら、私は「RHCPがRHCPであるが故に」彼らを愛しているからです! ありがとう。 新曲 投稿者:minedspice >miss red hotty 「私は次作をとても気に入る事をすでに知っています。なぜなら、私は『RHCPがRHCPであるが故に』彼らを愛しているからです!」…まさに!その通りだと思います。単にRHCPがファンクをやっているから好きになった訳ではなく、彼らにしかできないすばらしい音楽を作り続けてきたからこそ、好きになった訳ですから。どんな音楽をやろうとも、RHCPはRHCPですよね。彼らは素晴らしく、ワン・アンド・オンリーなのです。 なぜぼくがそうファンクに拘るのかというと、RHCPは長い間、ファンクにとても深くコミットしてきたからだと思うのです。しばしばP-Funkに対するリスペクトを表明してきましたし、彼らは「ファンク」を、音楽的にも、精神的にもすばらしいやり方で体現してきたバンドだったのです。「ファンキーなRHCP」を好きな事には変わりありませんが、「ただのRHCP」も好きな事は間違いありません。 いかがだろうか。実際はまだ議論が続くのだが、ぼくが興味のあるテーマについては、一応この辺りで一区切りついたという感じなので、ここで終わらせてほしい。普段は「いちばん○○な曲は…?」とか「アンソニーと一晩過ごせたら…」だの、どうでもいいような話題が散見されるこのフォーラムなのだが、真剣な議論になった時は様々な意見が出てきて、エキサイティングなやりとりが展開されるので、面白い。当然これを読んで「おれにも/私にも言わせてくれ!」と思った人は多くいるだろうから、掲示板にでも書き込んでいただけるとありがたい。それにしても、ぼく個人としては「minedspice」さんの意見に同意するところが多かった。他人とは思えない(当たり前だっつーの)。 |