ここに一人の優秀な女医がいる。名前を「Dr.K」という。数々の「USヘヴィロック中毒」に陥った患者に、良質なUKロックのアルバムを「処方」して治療してきた、いわば「UKロックドクター」だ。

 彼女のクリニックの診察室では、新たな患者が診察を待っている。患者の名前はmine-D。かつてはUKロックも聴いていたが、一時更正施設に入ってロックそのものを絶っていた。しかし、出所後はまたもUSヘヴィロックの世界にどっぷりと浸かりはじめ、ついにはLimp BizkitやSlipknotにまで手を出す始末。典型的な「USヘヴィロック依存症候群(US Heavy Rock Addicted Syndrome = UHRAS)」患者だ。

 「これはなかなか重症ね」患者のファイルに目を通しながらDr.Kはつぶやいた。そして、パタンとファイルを閉じた彼女は立ち上がってこう言った。「治しがいがあるってもんだわ」。さあ、治療の始まりだ。